エギングの魅力|堤防からイカを釣る面白さ
エギングは、エギ(餌木)と呼ばれる疑似餌を使ってアオリイカを狙う人気のルアーフィッシングです。
1. 独特の駆け引き
アオリイカがエギを抱く瞬間、ラインにじわっと重みが乗る独特の感覚。魚のように「ガツン!」とは来ません。この繊細なアタリを感じ取ってアワセを入れる駆け引きが、エギングにハマる最大の理由です。
2. 食味は最高級
アオリイカは「イカの王様」と呼ばれ、甘みとねっとりとした食感は絶品です。刺身、天ぷら、イカそうめん、どれも最高。スーパーでは高価なアオリイカを自分で釣れる喜びは格別です。
3. 手軽でスタイリッシュ
エギングはロッド1本とエギ数個で成立する手軽な釣り。エサを触る必要がなく、道具もコンパクト。身軽なスタイルで堤防を歩き回れるのも魅力です。
こんな人にエギングはおすすめ
- イカが好きで自分で釣りたい人:釣りたてのアオリイカの味は、買ったものとは別次元です
- エサを触りたくない人:エギ(ルアー)しか使わないので、虫エサやイソメが苦手でもOK
- 秋〜春に釣りを楽しみたい人:エギングは秋と春がベストシーズン。他の釣りのオフシーズンを埋めてくれます
- テクニカルな釣りを楽しみたい人:シャクリのパターンやフォールの間で釣果が変わる、考える釣りです
逆に、大物とのパワフルなファイトを楽しみたい方には物足りないかもしれません(アオリイカの引きは横方向のジェット噴射で独特ですが、青物ほどのパワーはありません)。
予算の目安:ロッド・リール・エギで1万5千円〜2万円程度から始められます。
動画で見るエギングの基本
シャクリのリズムやフォールの間は、動画で見るのが最もわかりやすいです。
エギングの基本的なシャクリ方とフォールの取り方が学べる動画です。ロッドの動かし方をイメージしながら見てみてください。
秋の堤防でアオリイカが釣れる実釣動画です。アタリの出方やイカとのやり取りが確認できます。
エギングの釣り方|基本のステップ

ステップ1:準備
エギ(3.0〜3.5号)をスナップでリーダーに接続します。秋は小型イカが多いため2.5〜3.0号、春は大型狙いで3.5号が基本。カラーはオレンジ・ピンク系からスタートし、反応がなければナチュラル系(オリーブ・ブラウン)にチェンジします。
ステップ2:キャスト
エギの重みをロッドに乗せて、遠くへ投げます。エギは20g前後あるため、比較的飛距離が出やすいです。着水後、カウントダウンでエギを沈めます。
ステップ3:シャクリ(誘い)
エギングの核心がシャクリ操作です。
- 2段シャクリ:ロッドを「シャッシャッ」と2回連続で跳ね上げる。エギが海中で左右にダートし、イカの捕食本能を刺激する基本アクション
- ワンピッチジャーク:リールを巻きながらロッドをシャクる。エギが跳ね上がりながら前進する
- スラックジャーク:ラインのたるみ(スラック)を利用してシャクる。エギの移動距離を抑えつつ、鋭い動きを出せる上級テクニック
初心者はまず2段シャクリをマスターしましょう。
ステップ4:フォール(沈める)=最重要
シャクリの後にエギをフォール(沈める)させます。イカがエギを抱くのは、ほぼこのフォール中です。
- フリーフォール:ラインを張らずに自然に沈める。エギが垂直に近い角度で沈む
- テンションフォール:ラインを軽く張りながら沈める。エギが手前にカーブしながら沈み、アタリを取りやすい
初心者にはテンションフォールがおすすめ。ラインの変化でアタリを感じやすくなります。フォールの時間は5〜10秒が目安。
ステップ5:アタリとアワセ
アオリイカのアタリは多彩です。
- ラインが「スーッ」と横に走る
- テンションフォール中にラインが「フッ」と弛む
- 竿先に「モゾモゾ」と重みが乗る
違和感を感じたら、横方向にロッドを払うようにアワセます。上方向だとイカの身切れの原因に。横アワセで確実にカンナ(エギの針)をイカに掛けましょう。
ステップ6:取り込みと締め
イカはジェット噴射で逃げるので、噴射が止まったタイミングでリールを巻きます。抜き上げる際は墨を吐くことがあるので、風下に立たないよう注意。取り込んだら、イカ締めピックで目と目の間を刺して締めます。締めると体色が白く変わり、鮮度が保たれます。
アオリイカが釣れる条件|時期・時間帯・場所

シーズン(時期)
- 秋(9〜11月):新子(その年生まれの小型イカ)の数釣りシーズン。初心者はここから始めるのがベスト
- 春(3〜6月):産卵のために接岸した大型(1kg〜3kg)が狙える。難易度は高いが、釣れた時の感動は最大
夏はイカが小さすぎ、冬は深場に落ちるためエギングには不向きです。
時間帯
朝マズメ・夕マズメが最も活性が高い時間帯。日中でも曇りの日や潮が動くタイミングなら十分釣れます。夜釣りも有効で、常夜灯周りはイカが集まるポイントです。
場所(ポイント)
- 堤防・漁港:足場が良く初心者向き。堤防の外側の壁際(ヘチ)や角を重点的に攻める
- 磯:大型の実績が高い。藻場(海藻が生えている場所)の周りが有望
- 藻場・ウィードエリア:アオリイカは海藻に卵を産み付けるため、藻場の周辺に集まる
潮・天候
潮が動き始めるタイミング(上げ始め・下げ始め)がチャンス。澄み潮より適度に濁りが入った方がイカの警戒心が薄れて釣りやすくなります。
エギング以外にも釣れる生き物
エギングをしていると、アオリイカ以外も釣れることがあります。
- コウイカ:アオリイカより底を好む。身が厚く、刺身が美味。エギを底に沈めがちな初心者が意外と多く釣る
- ケンサキイカ:夏〜秋に回遊。繊細な甘みが特徴で、イカの中でも最高級クラスの食味
- タコ:エギを抱いて根に張り付くことがある。引きはイカとまったく違う「重い」感覚
エギングに必要な道具
ロッド
エギング専用ロッド 8〜9フィートがおすすめ。シャクリやすさと飛距離のバランスが良い長さです。硬さはM(ミディアム)またはML(ミディアムライト)が汎用性が高い。
リール
2500〜3000番のスピニングリール。ダブルハンドルモデルだと、フォール中にハンドルが勝手に回らず、アタリを取りやすくなります。
ライン
メインラインはPEライン0.6〜0.8号。リーダーはフロロカーボン1.5〜2.5号を1m程度接続します。
エギ
サイズは秋:2.5〜3.0号、春:3.5号。カラーはオレンジ・ピンク・ナチュラル系を各2〜3本ずつ揃えましょう。最低6本あれば半日は楽しめます。
その他
イカ締めピック、ギャフ(大型イカ用)またはタモ、ジップロック(イカの持ち帰り用)、タオルを準備しましょう。
おすすめエギングロッド比較
| モデル | 価格帯 | 長さ | 自重 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| シマノ セフィアBB | 10,000〜14,000円 | 8.6ft | 約100g | エギングロッドの定番。軽量で1日中シャクっても疲れにくい |
| ダイワ エメラルダスX | 9,000〜12,000円 | 8.6ft | 約105g | シャープなシャクリ感。ダイワのエギング入門モデル |
| メジャークラフト ファーストキャスト エギング | 6,000〜8,000円 | 8.6ft | 約110g | 圧倒的コスパ。初めてのエギングロッドに最適 |
迷ったらこれ:メジャークラフト ファーストキャスト エギング
1万円以下で始められ、基本性能は十分。まずはこの1本でエギングの楽しさを体感しましょう。
初心者が陥りやすい5つのミス
ミス1:シャクリが強すぎる
原因:力任せにロッドを大振りしてしまう
対策:手首のスナップを効かせたコンパクトなシャクリが効果的。特に秋の小型イカは大きなアクションを嫌います
ミス2:フォール時間が短い
原因:早くシャクリたくて、沈める時間を十分に取らない
対策:イカがエギを抱くのはフォール中。最低5秒、できれば10秒はフォールさせましょう。「待つ」のもエギングの重要なテクニックです
ミス3:アタリを見逃している
原因:魚のような明確なアタリを待ってしまう
対策:エギングのアタリは微妙なラインの変化。テンションフォール中にラインが弛んだり、横に流れたりしたら即アワセ。常にラインを注視しましょう
ミス4:エギのカラーを変えない
原因:1色で粘り続ける
対策:15〜20投で反応がなければカラーチェンジ。同じ場所でもカラーを変えた途端に釣れることがよくあります
ミス5:イカを締めずに持ち帰る
原因:締め方を知らない
対策:イカ締めピックで目と目の間を刺すと、体が白く変わって締まります。締めないと鮮度が急速に落ち、せっかくの味が台無しに
エギングが合わないと感じたら|代わりの釣り方
- ヤエン釣り:シャクリ操作が苦手→生きた小魚をエサにしてアオリイカを待つ。エサ釣りスタイルでイカが狙える
- アジング:繊細なアタリを取る感覚は好き→同じライトタックルでアジを狙う。通年楽しめる
- メバリング:エギングのオフシーズン(冬)に→同じ堤防ポイントでメバルが狙える
